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2010.10.02

イヤイヤな犬

 うちのお嬢さまは、飼い主が諭すように話をするとたいがいのことは言うことを聞く。言葉はわからないのに――以前、凛が意味を把握していると思われる単語を数えたら、200~300ワードはあったけれど――、顔を近づけてじっくり話すと、不思議と逆らわない。そのかわり、こちらが毅然とした態度を示さずに、ただ口先で「だめ」と言ってもどこ吹く風、なところはある。彼女なりに何が禁じられていて、どこまでなら許されるか自己判断しているフシがある。

 そんなお嬢さまの自己判断基準のひとつは「恐怖心」。大きな音、黒い物体、異音を発する物……などが身近に迫ると、ちょっとくらい諭したところで飼い主の思うように動いてはくれない。恐怖があるレベルに達すると、たとえ目の前にビーフジャーキーをちらつかされても、お嬢さまはびくともしない。その場でフリーズするか、自分が安全だと思う方向にリードを引きちぎらんばかりに猛進しようとする。

 今朝はいつもの公園の出口に向かう階段を下りているとき、100メートルくらい先にお嬢さまの天敵のラブラドールを発見。毎度おなじみのノーリードなので、こちらからは絶対にそばに行かないようにしている。が、昨夏、公道でノーリード状態のその犬に遭遇してしまい、マズルをガブッとやられてしまった。

 今朝もその犬を見たとたん、お嬢さまはフリーズした。1年経っても、絶対に忘れない。ついでに言うなら、4年前に自分を噛んだ犬のことも忘れていない。ともかく、ラブラドールが見えない場所まで戻って時間稼ぎしてから帰ろうかと思ったら、それもイヤだという。そう、後退すると別の天敵がいることをわかっているのだ。こうなったらおやつでつって誘導することもできない。

 困ったものだ。帰宅時間が迫っている。しかたがないから17キロのお嬢さまを抱きあげて階段を下りてきた。目が「怖い、怖い」と恐怖を訴えている。それでも、おとなしく抱かれている。ああ、お嬢さまがフリーズするたびに、いつかわたしは腰をぎくっとやってしまうのではないか。目下の心配はそれである。
 
 
 
 
《こんなゴキゲンな顔で公園を歩いていたこともあったのに》 
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Comments

やまぶどうさん、こんばんは。
ああ、萌くんもですか……
昔、実家で飼っていた雑種犬や、いま飼っているミニチュアダックスは、凛ほどビビリ犬ではありません。
近所のほかのワンコと比べても、「なぜそこまで怯える?」と思うこともしばしば。
凛は自分から人を攻撃することはありませんが、たまたま怯えてパニック状態のときに子どもが走り寄ってきたりしたら……と思うと恐ろしいので、ビビリモードのときは、飼い主も緊張です。

Posted by: 片山 | 2010.10.04 at 19:31

今晩は。
昨日は、萌の小屋の後ろにあるシャッターを開けて、倉庫の片付けとワーディアンケース(温室)を移動しました。見慣れない物体が動くので、萌はあちこちうろうろしていましたよ。もちろん尾は垂れたまま・・。
夕方の散歩の催促も忘れて、不安そうな顔をしていました。
犬を抱えて歩くのは男性でも大変です。
萌も散歩道で車や苦手な人に会うと尻込みして動こうとしません。
私なんかゲンコツをくれて引っ張ってきます。それで、いつも周りの人や家族に叱られています。まぁ、怖いものは仕方ないですね。いろいろな事を予想外に記憶しているので驚かされることがあります。

Posted by: やまぶどう | 2010.10.04 at 18:03

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