« のぞく犬 | Main | 驚いた犬 »

2010.01.24

疑われた犬

 ここに書いたところで、何一ついい変化は起こらないと思うけれど、あまりに不愉快だったので、ちょっと毒を吐いてみよう。

 きのうの朝のこと。凛のお散歩でいつもの公園に行った。ちょうどラジオ体操の時間で、大勢の人が集まっていた。 わたしは体操会場よりも奥に凛を連れていき、ロングリードをつなげてボール運動をはじめた。

 やがて、体操を終えて帰宅する人、ウォーキングをする人などが数人ずつ、わたしたちがいるほうに近づいてきた。

 そのなかに、毎朝、凛をかわいがってくれる(たぶん80歳近い)おばあさんがいた。ところが、きのうにかぎって、なんとなくこちらを様子見しているようだ。いつもなら、わたしたちを見るとすぐに「凛ちゃーん」と呼んでくれるのに。

 おかしいなと思いつつ、凛がおばあさんに挨拶したくてリードをぐいぐい引っぱるので、ともかく近づいてみた。すると、おばあさんの左目の下が赤く腫れていた。爪痕らしい筋状の傷も見える。おばあさんは、「突然、放し飼いの黒い犬が飛びついてきた」と言った。

 わたしにはすぐに、「ああ、あの子がやったんだな」とわかった。ラジオ体操会場近くにノーリードのチョコラブがいるのが見えていたのだ。濃い焦げ茶色だから、おばあさんには黒に見えたのだろう。

「それは怖かったでしょうね。だいじょうぶでしたか」と聞くと、どうもおばあさんのようすがおかしい。

「さっき、凛ちゃんを放し飼いにしてた?」

 これには驚いた。毎朝会う人だし、凛のリードを外したことがないのをよく知っているはずなのに、恐怖のあまりチョコラブが凛に見えたらしい。

 幸い、おばあさんのお友だちが飛びつきの瞬間を見ていたらしく、さっきの子は凛じゃないこと、もっと大きかったし、凛とちがって服を着ていなかった、と証言してくれた。それを聞き、飛びつかれたおばあさんも納得した。
 
 相手は25kgくらいはありそうな大型犬である。たとえ攻撃的な子ではなくても、腰の曲がったおばあさんに飛びついたら、取り返しのつかないことになりかねない。

 先週、早朝の公園に保健所の職員が何人も来ていた。あまりに犬の放し飼いの通報が多いので、ほんとうに放し飼いをしているのか見にきたそうだ。

 いつものように広場の片隅で、凛をロングリードにつないでボール運動をさせていたわたしも、周囲に気をつけること、ぜったいにリードを放さないことなど、しつこく教育的指導を受けた。お役所としては、とうぜんの指導だろうが、もちろん、そんなことは充分に注意しているし、とくに薄暗い時間帯は、周囲から見てリードにつながっている犬であることがわかるよう気をつけている。

 保健所がわざわざ早朝に見にくるくらいだから、相当数の苦情が来ているのだろう。じっさい、きのうのチョコラブのような例は日々起こっている。ただ救急車を呼ぶような大ごとになっていないだけだ。

 まちがっても凛が他人に迷惑をかけないよう、そして、凛とわたしがケガをしないよう、それだけ気をつけてきた。さらに、凛が放し飼い犬とまちがわれないように気をつけなければならないなんて。

 けさも、チョコラブに飛びつかれたおばあさんに会った。顔の腫れはあまりわからなくなっていて、おばあさんご本人も元気そうだった。いつものように「凛ちゃん、だーい好き」と言って、凛をかわいがってくれた。たいしたケガでなくてほっとすると同時に、なんとも言えない後味の悪さを感じた。 
 
 
▼暗い時間にお散歩することがあるので、薄い色の服と点滅ライトは必需品。服のおかげで疑惑も晴れた。 
Img_1533_1_1 
 
 
Img_1534_2_1 
 
 
Img_1535_1_1

 
 


ブログランキング参加中flair
よろしくお願いしますm(_ _)m
 
人気ブログランキングへ

|

« のぞく犬 | Main | 驚いた犬 »

Comments

Rucionさん、こんばんは。
毎年、秋の動物愛護週間のあたりは、テレビや新聞で動物愛護の特集が組まれますが、年が明けてもまだ続いていますね。
ひょっとしたら、2011年に動物愛護法の改正が予定されており、今年はそのための準備が行われるからでしょうか。
(たんに政権交代やら、大きな事件事故の影響で放送が延びただけだったりして……)

職場近くの放し飼い犬の件、お気持ちはよくわかります。犬を飼っているわたしでも、たとえば柴犬以上のサイズの犬が放し飼いになっていて、こちらに向かってきたりしたら、不快感を通り越して恐怖を感じますもん。

たしかに、放し飼いにされていても、ディスクやボールに集中していて、まったくほかの人や犬に迷惑をかけない子もいます。でも、それはごく一部のわんこたち。

モラルの悪い飼い主をなくすために、もっと厳しい罰則を設けてほしいとすら思いますよ、ほんと。

Posted by: 片山 | 2010.01.24 at 18:00

それはお互い嫌な思いをなさいましたね。
でも、そのおばあ様の誤解を解くことができてよかった。
最近TVで動物虐待などの特集をなんどかみました。
もちろん、虐待などあってはならないのですが、
それ以前に日本って飼い主のモラルが欠けていることが多いと思うのです。
ワタクシはねこ好きですが、別に犬が嫌いなわけではありません。
でも、しつけされていない犬、モラルがない飼い主に飼われている犬は嫌いです。
乱暴な言い方ですが。

よそ様のブログで毒を吐くのもなんですので控えますが(笑)、
勤務先の周囲で散歩の途中に離される犬に、
なんどもコワイ思いをさせられています。
ぷんぷん!

あ、ねこを飼うにももちろんモラルが必要です。

Posted by: Rucion | 2010.01.24 at 16:01

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



« のぞく犬 | Main | 驚いた犬 »