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2009.10.24

脱走した犬

 両親といっしょの1泊旅行で、ちょっとひやりとする場面がありました。

 チェックアウトの時間が迫り、ばたばたと帰る準備をしていたとき、凛は車のトランクに荷物を運びにいった妹のあとについて、そのまま外に出てしまったのです。恐ろしいことに、首輪しかつけていないノーリード状態。

 その瞬間、わたしはリードを持って飛び出しました。貸別荘前には駐車場を兼ねた広い空き地がありますが、その向こうはすぐ道路で、そこを通る車はびゅんびゅん飛ばしています。車をまったく怖がらない凛が道路に飛び出したら……

「凛っ! おいでっっ!!」

 はじめはスキップでもしているかのように、楽しげに空き地を歩きまわっていた凛ですが、わたしのただならぬようすに何かを感じたのか、2度目のコマンドに反応して戻ってきました。

 で、わたしが何をしたかというと――つい、叱ってしまったのです。ドッグランで遠くから戻ってきたときには思いきりほめてやるのですが、あの日は反射的に叱ってしまいました。動揺してしまい、叱る以外の選択肢を考える心の余裕がまったくなかったのです。

 でも、叱られてしゅんとしている凛を見ているうちに、あれは褒めてやるべきではなかったのかと思いました。ときすでに遅し、ですけれど。

 後日、ご近所にお住まいの犬のトレーナーさんにお尋ねしたら、やはり「わたしなら褒めます」とのこと。プロの理論としてはいろんな説明があるようですが、簡単に言うと、とつぜん外に出てテンションがあがっているときに、ちゃんと飼い主のコマンドに応じて戻ってきたことを褒めてあげる、というわけです。

 ああ、やっぱり。
 4年近くも凛と暮らしていて、まだまだ飼い主が成長できていないことを実感。犬のしつけをするには、いいタイミングで褒める/叱ることが大切だといいますが、わたしは真逆のことをしてしまいました。

 しつけにはいろんなアプローチがありますから、必ずしも褒めることが正解ではないと考えるプロもいるでしょう。ただ、あのタイミングで叱ったことで、凛の呼び戻しの確率が高まったとは思えないのです。むしろ褒めたほうが、「直前の行為(戻ってきたこと)を肯定する→つねに戻ってくる」ようになったのでは?

 当の凛は脱走して叱られたことなど、もう覚えていないでしょうけれど、あれ以来、「褒める/叱る」ことについてぼんやりと考えつづけている飼い主です。
 
 
 
 
▼遠くで事件発生。ちょっと警戒中。
Img_1500_1_1 
 
 
▼珍しい正面写真。 
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Comments

やまぶどうさん、おはようございます。

凛の身を案ずるがゆえに、つい叱ってしまったのですが、なんだか後味が悪くって。
まだまだ飼い主修行の真っ最中です。

大きさはよくわかりませんが、目力はありますねぇ。わたしが食卓でケーキとかプリンを食べていると、ちょっと離れたところからじ~っと見つめる視線がぐさぐさとささります(笑)

Posted by: 片山 | 2009.10.26 at 10:55

今晩は。
叱ってしまった気持ち、良くわかります。
私なんか竜の時は平手でぶってしまいました。脱走から戻って来ても、私の手の届くところまで来ませんでした(叱られると思って)。
ダメな飼い主に、13年間も付き合ってくれて、さぞ大変だったことでしょう。
その点、萌は呼ぶと猛烈な勢いで戻ってきます。
ところで、凛ちゃんは目が大きいですね。人の顔になったらさぞかし美人なことでしょう。

Posted by: やまぶどう | 2009.10.25 at 23:08

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