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2009.06.09

犬の本『ホテル・フォー・ドッグズ』

 子どものころ、よく犬を拾ってきては親に嫌がられました。だいたいは白や薄茶色の和犬の雑種。ときには子犬のこともありました。和犬の子犬ってね、それはもう、ひたすらかわいい。成犬になると精悍な顔になる犬も、子犬のうちは、ただただむくむく、ころころしていて、抱いているだけで幸せな気分になれる。ほとんどは親がタウン情報紙に出した「犬、保護しています」のお知らせを見たり、口コミを聞いて、飼い主さんが連れ戻しに来たのだれど、それまでのあいだ、わたしはちょっとケモノくさい被毛に鼻を埋めてニマニマ。でも、同時に「明日はお迎えが来るかもしれない」と怯えていました。

 そんな幼き日のあれやこれやを思い出させてくれたのが、この『ホテル・フォー・ドッグズ』です。父親の転勤のため、一時的にアリスおばさんの家に厄介になっているウォーカー一家。11歳のブルースと10歳のアンディの兄妹が捨て犬を拾いますが、なにぶん居候の身、犬を飼うことを許してもらえません。しかもおばさんは犬アレルギー! 困った兄妹は、なんとか拾った犬を飼うために知恵を絞りますが、どんどん話が大きくなり……

 原作は1971年の刊行だそうですが、ちっとも古びていません。小さな生きもの(作品には超大型犬も出てきますが!)への愛情、兄と妹の絆、友情、子どもだけの力で大きなことを成し遂げる実行力――自宅のすぐ近くで大きな冒険に挑んだ子どもたちの姿が、実に生き生きと描かれています。そうそう、子どものとき、こんなことにドキドキして、あんなことにヒヤヒヤしたよね! 懐かしいなぁ。がんばれ、ブルース! 負けるな、アンディ!

 Dreamworks製作で映画化されたとか。著者はヤングアダルト分野で評価されている書き手ですが、こんな楽しい作品を子どもだけに読ませておくのはモッタイナイ! かつて子どもだった大人たちも、ぜひ楽しんでください。本の扉をひらいたら、あっという間に子ども時代に戻れますよ。


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