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2009.04.14

講演会@紀伊國屋ホール

『越前敏弥の日本人なら必ず誤訳する英文』


 先日ブログに書いた『越前敏弥の日本人なら必ず誤訳する英文』刊行記念講演会に行ってきました。

 書籍版元のディスカヴァー・トゥエンティワン社長室ブログによると、300人超が集まったとか。今年は同社のお仕事をしているので、お世話になっている編集部のかたを見つけたらご挨拶をしよう……と思っていたけれど、とてもそんな余裕はないほどの賑わいでした。

 誤読・誤訳をしないためには英文を左から右へ丁寧に読むこと、翻訳家になるためには「日本語」「調べもの」「本」が好きであること、世間の多くの人が意味を取り違えている言葉の扱いかたについてなど、約90分があっという間! 中身の濃い講演会でした。

 たとえば、ある英文の文法的な解釈についてわかっているつもりでも、他人に論理的に説明できなければほんとうにわかっているとはいえないのではないか。わかっている「つもり」に潜む危うさを改めて感じさせられました。
 どんなに急いでいても、どんなに難しい英文でも、たとえ(一見して)平易な英文でも、他人に説明できる明確さを持たずして訳してはいけないな、と反省――いちいち文法を確認しながら原書を読んでいるわけではないので、難しいことですけれどね。

 講演会の前方の席には翻訳関係者も多く(わたしは最前列でした!)、「(内容が)濃かったねー」「ああ、わたしも頑張らなくちゃ」と声をかけあって会場をあとにしました。

 あちこちで言われているのでいまさらですが、『越前敏弥の日本人なら~』は翻訳学習者のマスト本だと思います。例文と解説はもちろん、英文を読むこと訳すことについてのコラムも必読。2月刊行ですでに6万部が世のなかに出回っている本です。まだまだ増刷予定。
「必ず誤訳する」ってなんだよ、なんてことをつぶやいている英語自慢のアナタ、騙されたと思って、ぜひこの本を買ってください。そして、問題を解いて、解説を読んでみてください。決して騙したりしていませんから。

 

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Comments

>Rucionさん、こんにちは。

講演会は翻訳者だけではなく、中高生の父兄、学校の先生、英語を勉強中の人などで賑わっていました。

語学はつねに維持と向上を意識していないと、すぐ錆びついてしまいますもんね。
わたしなんぞ、毎日おそろしいですよ~。「わっ、これ、知らなかった!」とか「え~と、え~と(慌てて調べる)」の日々です。

TOEICで満点近い得点をするような人でも、この本の問題をすべて正解とはいかなかった、というブログなどをいくつか見つけました。
手ごたえあり、の本だと思いますよ(^^)

そうそう、そちらはGWが桜シーズンですものね。お花見にいいお天気だといいですね。

Posted by: 片山 | 2009.04.27 at 13:29

ご無沙汰いたしました。
よい公演会だったようですね。
やはりワタクシも読ませて戴きたいと改めて思いました。

仕事がら、(柄なのかな?)英語と無縁ではいられないのですが、
翻訳者の生活ほど密着でもなく。
でも英語力が落ちると困っちゃうなあ...
程度のワタクシの生活。
中途半端だと知識も中途半端になりそうで、
こわいものがあります。

来週あたり、桜が愛でられそうですよ♪

Posted by: Rucion | 2009.04.26 at 13:29

>干場さま

コメントありがとうございます!
ご了解もいただかずに勝手に社長室ブログにリンクさせてしまい、失礼いたしました。

わたしは越前さんの御本を読み、目から鱗が何枚落ちたことか……
次の御本は一年後ですか。本業の翻訳がお忙しいかたですものね。
ご本人に第二弾のご予定をお聞きしたら「う~ん」と言葉を濁していらっしゃったので、御訳書を読みながらのんびりお待ちしております。

Posted by: 片山 | 2009.04.19 at 11:54

ディスカヴァーの干場です。
ご愛読、講演へのご参加、ありがとうございます。ほんとうに、期待していた以上に素晴らしい本で、さすがの越前さんでしたね! また、次の本、お願いしましたが、1年後だということです…。

Posted by: 干場 | 2009.04.18 at 23:30

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