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2006.04.24

番犬度

 先週、はじめての狂犬病予防接種を済ませてきました。
 ニンゲンが大好きな凛は、クリニックの待合室でテンション、ハイ。優しい看護師さんにかわいがられて超ゴキゲンです。順番を待っているあいだもあらゆる隙間にマズルをつっこみ、においを嗅いだり、よそのわんこの飼い主さんに愛想をふりまいていました。頼むから少しは落ち着いてくれぇ~。

 わたしは力が強くなった凛に負けじと、リードを両手でしっかり持っているだけでへとへと。ただ、まったく落ち着きがないんですが、ちっとも吠えないんですよ、うちの子。それだけはほんとうに助かります。よその飼い主さんはみなさん一様に、凛に向かって「吠えないのねぇ。おとなしいわねぇ……元気いいわねぇ」と、なんか矛盾していない?と思わずにいられないコメント。でも、おとなしく……はないです。わんわん吠えないだけで、活動スイッチが入ってしまったら、かなり元気はいいです。幸い、待合室にいたほかのわんこたちがおとなしく、凛の興奮につられてクリニック中が大騒ぎになる事態は避けられました。

 待合室で知らない飼い主さんに声をかけられました。
「××団地の近くのわんちゃんじゃありませんか?」
「ええ、そうですが」
「いつもお庭の柵のあいだから、ちょこんと顔をだして外をのぞいていますよね~。ちっとも吠えないので、おとなしいわんちゃんだなぁと思って」
「はあ」
 飼い主の知らないところで、どうやら凛は近所で有名みたいです。甲斐犬じたいが珍しいうえ、やたらと他人にも愛想がいいので、庭に出ているあいだ通りがかりの人にかわいがられているようす。昨日など古新聞回収のオジサンが「凛ちゃん、おはよう」と声をかけていたので、そのオジサンに初めて会ったわたしはビックリしました。なんで名前を知ってるん? たぶん、首輪につけている迷子札を見たのでしょうけれど、小さい字なのでかなり近寄って凛の首輪をつかんでいないと読めないと思うのですが。あの子ったら、知らないオジサンにそんなことをさせたのかしら。フレンドリーなのはいいけれど、いまのところ番犬度ゼロの凛です。

 作家の馳星周氏のサイト が更新されていました。新日記《ワルテルと小説家》スタート。犬好きのかたにはお勧めです。《軽井沢日記》が終わったあと、わたしもワルテルくん日記を待ちこがれていたひとり。新日記を楽しみにしています。

《笑ってる?》
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2006.04.10

『ミス・ジュリア 真夏の出来事』

ミス・ジュリア真夏の出来事
アン・B.ロス著 / 栗木 さつき訳
集英社 (2006.3)
通常24時間以内に発送します。

                                                                                                            

                                                               
  はらはらドキドキは好きだけど、やっぱりじわーっと温かいお話がいいよね、というかたにぜひお勧めしたい本を読みました。

 銀行家だった夫ウェスリィ・ロイドが急死したあと、ジュリアは自由を満喫していた。倹約家で妻が自由に出歩くことを許さなかった夫という監視がなくなり、とうとうお金も時間も好きなように使える生活を手に入れたのだ。
 ところが、ある日、夫の愛人だと名のる若い女ヘイゼル・マリーがジュリアのもとを訪ねてきた。しかも夫とのあいだにできた息子リトル・ロイドを連れて。
 夫に愛人がいただけでもショックなのに、まさか隠し子だなんて! あっけにとられるジュリアにリトル・ロイドを預け、ヘイゼル・マリーは去っていく。
 最悪なことにこの狭い町でウェスリィ・ロイドの情事を知らなかったのは、妻のジュリアただひとりだったとわかる。呆然とするジュリア。いったい押しつけられた隠し子をどうすればいいのだろう。
 そんなおり、ヘイゼル・マリーのおじだという男がリトル・ロイドを引き取りに来る。厄介払いができたと思ったのもつかのま、「おじ」による誘拐だとわかり……

 ちょっぴりミステリ風味。なんとも変わった家族の物語で、ほんの少しロマンスの香りを漂わせた女性の自立物語でもあります。アン・タイラー、モーヴ・ビンキー、エリザベス・バーグあたりがお好きなかたは、ぜひ読んでみてください。ウィットに富んだミス・ジュリアに魅了されることを保証します。

 そういえばエリザベス・バーグはちっとも邦訳が出ませんね。しかたがないので原書で読んでいますが、どこかから出してくれないかしら。いや、いっそのこと企画書を書いてわたしが……もごもご。

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