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2005.06.21

寒天

 寒天を使う料理をつくろうと思い、外出帰りにいつも立ち寄るデパ地下で粉寒天を探しました。な、ない。角寒天もない。店員さんによると、とにかく寒天と名のつく商品はしばらく前から欠品状態だとか。

 ふーん。じゃあいいや、デパ地下その2へ行こう。ところが2軒目でも欠品。入荷はいつになるかわからないと言われました。

 ええ~、どうして寒天なんてポピュラーな食材が手に入らないのよ……と、帰宅してからネット検索してみたら、某人気番組で寒天ダイエットを紹介したせいで、寒天の品薄状態が続いているとのこと。うーむ、恐るべしテレビの力。いや、そういうブームを知らないわたしのほうが恐ろしい存在かも。

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2005.06.19

土曜の午後の笑い

 18日(土)の午後、はじめてイッセー尾形のひとり芝居を生で観ました。端の席だったけれど6列目。目を酷使する仕事をしているわりには視力1.5が自慢のわたしは、演じるイッセー尾形の静脈の隆起からステージ前方に飛ぶ唾までよく見えました。

 いまさらですが、芝居は生で観るのがよいですねぇ。うん。イッセー尾形は舞台下手側で衣装替えを観客に見せながら、一瞬の真っ暗闇のあと、ステージ中央のスポットライトに登場。その瞬間に誰を演じるのかわかるネタもあれば、しばらく台詞を聴いているうちにじわじわとわかってくるネタもあります。その短いあいだ「この人は何者だろう?」と想像するのも楽しい。

 わたしの前の席に、ころころとよく笑う年輩の女性客がいらっしゃいました。誰よりも高らかに笑うその声につられ笑いをしたこともしばしば。笑いすぎて涙が出ました。ああ、楽しかった。

 楽しい笑いでエネルギーを注入し、今日から某社の自己啓発書の訳者校正。より読みやすく、魅力的な本にするにはどうしたらよいか。もう一度原書と参考資料に目を通しながら、訳稿と格闘します。

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2005.06.16

蔵書整理

 年に2回くらい蔵書の整理をしています。今年2回目の整理を昨日から始めました。

 仕事の資料用に買ったけれど新しい版が出たので不用になった和書、おもしろかったら出版社に企画を持ち込もうと思って買ったけれど、読みおえる前に訳が出てしまった洋書……仕事柄、書籍費に年間数十万円を使うので、不用になる本の数もけっこうなものです。

 ときには自宅にあるのにうっかり同じ本を買ってしまうこともあり、そんな本を見つけたときにはトホホな気分になります。昨日も同じ翻訳ミステリを2冊買っていたことに気づき、「あ~あ」というぼやきとともに、1冊を処分候補箱送りに。もったいないけれど、まあ仕方がないですね。

『殺し文句の研究』(阿刀田高)読了。神様に願いを聞いてもらえる確率をあれこれ考えた「初詣で」や、ページを上段と下段に分け、恋人同士の男女に同時に語らせた「男と女の同床異夢物語」の試みがおもしろかった。

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2005.06.14

 今日は朝から青空。家じゅうの窓をあけたままにしておくと、ときおり、ひゅうと風が吹き抜けます。ああ、いい気持ち。風とともに山の緑まで目前まで近づいてくるような気がします。

 このところ外出する機会が多く、その移動中や待ち時間に読んでいたのが『沈黙/アビシニアン』(古川日出男著)。恥ずかしながら日本推理作家協会賞長編賞とSF大賞を受賞した『アラビアの夜の種族』を未読なのですが、とりあえず文庫化されている作品から古川日出男ワールドを味わいました。

『沈黙~』は「沈黙」とそのスピンオフ(と言ってもいい)「アビシニアン」の2作を1冊にまとめたものです。
「沈黙」は主人公の美大生がふとしたきっかけで家族の歴史に深くのめりこみ、そこに潜む謎の核心に少しずつ近づいていくミステリ仕立ての小説。「アビシニアン」は保健所に連れていかれた愛猫と再会を果たした10代の少女が、ごく自然に路上で生きる道を選び、一方シナリオを書く大学生の青年が行きつけのダイニング・バーでウェイトレスをする少女と出会って引かれあう恋愛小説。
 どちらかというと前者は現在と過去の縦の流れを、後者は横に並ぶまったく異質な世界を有機的に結合させている感じでしょうか。しかし、あるイメージや観念で結びついているだけの一見して不安定な結合であり、それでいてある種の確信を持って、ふたつのピースの大きなかたまりをきっちりとかみあわせているように思えます。そんな印象を持ったのは、2作がスピンオフの体裁をとっているせいもあるかもしれません。とにかく作品全体にイメージが、ことばが溢れています。たんに饒舌な文体とは対局にある、滑らかでよどみのない弁舌。これはいい。『アラビア~』も早く読まなければ。

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2005.06.02

好天

 朝から青空だったので、毛布を洗いました。冷え性のわたしは、つい1週間くらい前まで冬の毛布を使っていたのです。お日さまにあたってふかふかに乾いた毛布をくるくるっと丸めて毛布収納袋に入れ、押し入れの奥へ。
 今日は宅配便待ちで外出できず、インターネットで調べものと仕事関連の読書をしたほかは、ほとんど一日中整理整頓していました。まだ全部終わっていないけれど、とりあえず毛布を片づけられたのでメデタシ、メデタシとしよう。つい先ほど宅配便も無事に到着。

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2005.06.01

6月

 気がついたら、もう6月。ついこのあいだ新年を迎えたような気がするのに、1年の折り返し地点はすぐそこです。まずいなぁ、あれもこれもやっていない……とぼやいてもしかたがない。毎日ひとつひとつ“宿題”を片づけています。
 札幌はようやく初夏のような日差しに。街のいたるところでライラックが香っています。いい匂いに誘われて散歩に出かけるのが楽しい季節です。

最近読んだ本
『九月が永遠に続けば』(沼田まほかる、新潮社)
 年下の若者との情事。息子の失踪。離婚した夫の家庭。物語のさまざまなピースがいびつな形をさらす。最後に一応の解決を見るものの、人の心の底なし沼のように深く暗い部分が重くのしかかってくる。新人作家の作品? ほんとに? 第5回ホラーサスペンス大賞受賞作。

『まぶた』(小川洋子、新潮文庫)
 短編集。語り手の豊かな観察眼で描写が積み重ねられる。目の前の“現実”は虚構とのあいだを行きつ戻りつし、あるべきところにおさまる。表題作のほか、「匂いの収集」「バックストローク」「リンデンバウム通りの双子」が印象的だった。全8編。

『最後の真実』(リズ・アレン、集英社文庫)
 アイルランドの女性ミステリー作家の作品を読んだのははじめてかもしれない。犯罪組織と高級コールガール、有名法律事務所のやり手女性弁護士とくれば、それだけでストーリーができあがるようなものだが、サブストーリーもたっぷり用意されている。

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