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2005.04.22

映画

映画

 今月は久しぶりに札幌駅真上にあるシネコンへ。やっと《アビエイター》を観てきました。

 モデルになったハワード・ヒューズについては、“映画と飛行機にのめりこんだ富豪”というくらいしか知識がないままに観たのですが、そんなことばでは言い尽くせない(いろんな意味で)むちゃくちゃな人生を送ったと知り、彼に興味がわいてきました。

 デカプリオの演技がよかった。子どものころにすりこまれた“潔癖性”が深刻な事態に変化していくプロセスは、観ていて恐ろしいほどでした。ヒューズは(映画のなかでは明らかにしていないのですが)おそらく強迫性障害だったのでしょう。以前、『強迫性障害を自宅で治そう!』という本を訳したことがあるので、よけいにヒューズの苦しみと混乱が身近に感じられました。

 この作品は、ヒューズの人となりを描くことに成功していると思います。ひとつ大きくうなずけるのは、彼の誕生から最期の日までを通して描くのではなく、彼の人生のごく一部から印象的なエピソードを選びだしてつないでいる点です。たとえば、ホテル業に触手を伸ばした時代や晩年の奇妙で孤独な生活などは、まったくあるいはほとんど描かれていません。そのため、映画と飛行機とふたりの女性が強く印象に残り、逆にヒューズという人物がより鮮明に観客に記憶されるのです。すべてを語りすぎない演出に想像力をかきたてられました。

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