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2004.12.28

まだ

 せっせと年賀状を書いています。毎日書いては投函し、書いては投函し。宛先は東京近辺と札幌市内が多いのですが、全国各地に友人知人が散っているので、いちばん遠いかたは鹿児島県在住。元旦に届きそうもないかたが大勢いらっしゃいます。こうして年に一度しかご挨拶しないかたも多いというのに。も、申し訳ありません。つい近況などをひとこと書いてしまうから、なかなか進まないのです。なんとか明日中に書き終えたいところ。

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2004.12.26

クリスマスの夜

 3年ぶりの札響の第九@Kitara大ホール。わが家はメイド・イン北海道のものはなんでも贔屓にする傾向がありますが、実をいうとこの3年間、札響の第九にはあまり食指が動きませんでした。それ以前にサントリー・ホールで聴いていた在京オーケストラに比べると、なんだか物足りない気がしたからです。Kitaraは海外のオケが絶賛するほどのすばらしいホール。ですから、3年前に感じた物足りなさは演奏のせいなのか、楽団の規模のせいなのか、合唱のせいなのか。素人のわたしにはよくわかりません。

 わたしは例年、第九を聴いたあと数日は「ぱぱーん、ぱぱーん、ぱぱぱ……」と導入部のメロディを口ずさむ癖があります。前回の札響の第九を聴いたあと、今年はその「癖」が出ていない、と家族に指摘されました。年末に第九のコンサートに行くようになってから10年くらいになりますが、はじめてのことでした。

 そして、昨夜の第九。演奏が始まった時点では、前回とほぼ同じ印象で終わりそうな予感がしました。また「ぱぱーん」の癖は出ないだろうなと思いながら、第三楽章を聴き終えました。

 ところが第四楽章に入り、バリトンのロバート・ハニーサッカーの声が聞こえてきた途端、わたしは自分の顔がほころんでいくのを感じました。いままで何度も聴いた第四楽章のバリトンで、あれほど伸びる、迫力のある声を味わったのは初めてです。その瞬間、つい先ほどまで物足りなかったオーケストラの演奏が早変わりしました。第三楽章までにはなかった熱気。まさにバリトンの歌声で火がついたかのようです。

 けっきょく、「久しぶりに行ってみようか」と気まぐれでチケットを買った札響の第九に大満足しました。帰宅後、わが家のクリスマス恒例のチーズ・フォンデュを食べながら、久しぶりに「癖」が出ました。ただし、今年の「癖」は「ぱぱーん」ではなく、第四楽章の歓喜の歌のフレーズです。ドイツ語はまったくわからないので、「オー・フロイデ」のあとはもごもごとごまかさなければならないのがちょっと悲しいですが。

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2004.12.22

犬の本

『コマのおかあさん』(鷺沢萠)読了。

 みすぼらしい雑種の捨て犬を自宅に引き取った日、私は「おかあさん」になった。だが、コマと名づけた愛犬が大人しかったのはその日だけ。(文庫カバーより)

 わたしは鷺沢萠という作家の熱心な読者ではなかったけれど、歳が近かったこともあり、端正な顔立ちと早熟な才能に恵まれた彼女をどこかまぶしく感じていました。
 このエッセイは、韓国語で「小さい」とか「チビ」を意味する愛犬コマに温かな愛情を注いだ日々の記録です。哀れなほどみすぼらしかったコマはその名に似合わないほど大きく、ちょっと目を離すとどうやってかカップうどんの乾麺をほじりだして食べたり、野良猫に鼻面をひっかかれて流血事件になったり、日々「おかあさん」をトホホな気分にさせてくれます。

 散歩中、「おかあさん」がコマをちょっと店先の電信柱につなげて買いものをしようと思っても、そうは問屋が卸しません。コマはこの世の末かのようなすさまじい声で泣き叫ぶ(鳴き、ではなく)のです。

 そんな困った愛犬に宛てて、「おかあさん」はエッセイのなかで〈コマへの手紙〉を書いています。

 最後にね。
 おかあさんはあんたにめぐり会うことができて、ほんとうに良かったと思っているよ。こんなふうにあったかい気持ちを思い出させてくれてどうもありがとう。
 今も「あがっちゃいけない」ベッドの上ですやすや眠っているコマへ。
                              おかあさんより

 これほどまでに愛していたコマが推定年齢10歳ないし11歳だった2001年12月、まったく老けない愛犬に宛てて、再びエッセイ文庫版のあとがきに「おかあさん」はこう書きました。

 心の中では「アタシより先に死んでくれるなよ……」などと、もっと理不尽なことを願っているという事実は内緒である。

 そして、2004年4月、作家・鷺沢萠は亡くなりました。「おかあさん」を失ったコマは何を感じていたのでしょう。「おかあさん」のお姉さんの家で元気に暮らしているのでしょうか。犬がからむとどうも感傷的になるわたしも、貴女と同じ「ウスラいい人」かもしれませんね、鷺沢さん。

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2004.12.17

12月のコーヒー

 師走の雑踏を歩くうちに、ふと駅前通りに近いビルの2階にある喫茶店に足が向きました。20代のころ、仕事に疲れるとときどき避難していたその店は、その日の客の雰囲気に合わせてカップを選んでくれることで知られていました。1年ぶりくらいで再訪すると、新米らしいアルバイトの女性がカウンターのなかにいました。マスターや先輩にあれこれ指示されながら、一杯ずつ丁寧にコーヒーをいれています。

 今日、わたしが注文したのはアイリッシュ・コーヒー。午後のまだ早い時間でしたが、風邪気味だったので。新米の彼女がアルコールをとばしたコーヒーに、濃厚な生クリームをホイップさせて浮かべてくれたカップは小花模様でした。ねえ、かわいすぎやしませんか。わたし、四捨五入すると四十ですよ。

 ちらりと彼女の顔を見ると、真剣な表情でもう次のコーヒーをいれています。そっか、客の顔を見ている余裕はまだないのね。でも、小花模様のかわいらしいカップは、この1年いろんなことがあってちょっぴりくたびれていたわたしには、ちいさなちいさなご褒美のように思えました。

 丁寧にいれられたコーヒーをじっくり味わいながら、しばし本のページをめくりました。さて、そろそろ帰らねば。「ごちそうさまでした」。

「ありがとうございました」と微笑むマスターのそばで、彼女はあいかわらずコーヒーしか見えていないようでした。マスター、来月、金曜日の同じ時間、彼女がいれてくれるコーヒーをもう1度飲みにきますね。誰かに一所懸命に何かをしてもらうことの嬉しさを、彼女が思い出させてくれたから。

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2004.12.16

本日の買いもの

 所用で外出したついでに、いつもの書店で新刊を購入。先月あたりから拙訳『ラブリー・ボーン』の在庫を増やし、「2002年に世界でもっとも売れた小説」と帯をつけてキャンペーン中。ありがとうございます>S書店さま。

 本日購入したのは『女神の天秤』(フィリップ・マーゴリン)、『報復』(ジリアン・ホフマン)、『ゆっくりさよならをとなえる』(川上弘美)、『2005年版このミステリーがすごい!』の4冊。

 法廷もの好きのわたしとしては、マーゴリンのリーガル・スリラーときけば、買わずにいられません。舞台となったオレゴン州ポートランド市は、わたしの故郷旭川市と姉妹都市ではなかったかしら。ジリアン・ホフマンは元検事補で、処女作の本書が多額の契約金とワーナー・ブラザーズによる映画化で注目を浴びています。川上弘美は『センセイの鞄』以来のお気に入り。『ゆっくり~』は同名のハードカバーの文庫化です。今晩、まずは『このミス』チェックから始めよう。

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2004.12.14

大掃除

 どうしよっかなー。一応、仕事の合間に(というか仕事に飽きたら)ちまちまと片づけものはしていますが、大がかりな掃除をするほど時間の余裕はなし。今日は不用になった書類の山を少しずつ切り崩してシュレッダーへ。明日は(仕事に飽きたら)何をしよう? 毎日、大掃除の分割払いをしている気分です。そうこうしているうちに、換気扇掃除など手間のかかるものはどんどん後回しになっていくような……。

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2004.12.13

 ココログに新しいテンプレートができたというので、当ブログもさっそく衣替えしてみました。迷わず選んだのが「ふりふりわんこ」のテンプレート。画面左のしっぽをふりふりしているわんこにご注目。耳や鼻などをクリックすると、ちゃーんと反応してくれます。

 すいません、ほんとに犬ばかなんです。犬が出てくるミステリ、犬ぞりノンフィクション、子犬の育てかた実用書などの翻訳の仕事があれば、ふたつ返事でお受けする所存でございます。よろしくお願いします>各出版社さま。

 先日、母の入院騒ぎで帰省したとき、留学中の妹が実家に預けているミニチュアダックスと遊んできました。2、3度しか会ったことがないのに、妹のわんこはわたしを覚えていました。愛いやつ。と、思いこむあたりが犬ばかなのですが。

 母の入院先からいったん実家に戻ったとき、わんこはちぎれんばかりにしっぽを振って歓迎してくれました。そろそろ帰ろうとわたしがコートに手を伸ばしたとたん、わんこは落ち着きがなくなり、「ワタシもお外に連れてって」のおねだり。いやぁ、かわいいものです。

 次の住まいはぜったいに犬を飼える家にしよう。かわいいわんこと遊ぶたびに固く心に誓うのでした。

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2004.12.12

セールス

 わたしが住むマンションには、このところ立て続けに不審なセールスが来ています。

 ケースその1
「換気扇フィルターの交換です」と、いかにも定期的に訪問している業者であるかのような口調のセールスマン。社名をはっきりいわないところも怪しい。「おたくのフィルターは使っていません」と断ると、「そんなはずはない」「どこの会社のを使っているのか」「換気扇を見せてください」としつこい。

 ケースその2
「近所にオープンした飲食店のキャンペーンで来ました」とはいうものの、肝心の飲食店の名前を教えてくれない。「集合玄関の郵便受けにお店のチラシを入れておいてください」というと、「チラシはありません。直にお会いしたいのでオートロックを開けてください」の一点張り。かなり怪しい。

 ケースその3
「布団のクリーニングはありませんか」といわれたので断ると、「捨てるつもりの古い布団があれば欲しい」とねばる。「古い布団を何に使うんです?」ときくと、「うるせえ、ばばあ」と捨てぜりふを残して去っていきました。ムカッ。

 ケースその4
「××から来ました」と有名な学習塾を名乗り、一方的にセールストークを始める。話を遮って帰ってもらおうとすると、「おたくにお子さんがいるときいてきた」「このマンションのどこの家なら子どもがいるのか」とたたみかけるようにしゃべりまくる。

 どの不審セールスも、なんとかしてオートロックをあけてもらおうというのがミエミエ。あちこちの家で迷惑しているらしく、先日、マンションの掲示板に「不審なセールスにご注意を」という紙が貼られました。

 ファースト・インプレッションが不愉快なセールスならオートロックは開けないし、ぜったいに家にはあげません。それでも毎日のようにやってくるので、恨まれない程度に冷たく応対するしかないですね。セールスも仕事なのだろうけれど、こちらも家で仕事をしています。勘弁してよ、まったく。

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2004.12.10

一息

 今日は高校時代の同期の女友だち数名でランチ。同い年の同性とのおしゃべりってほんとうに気楽で楽しい。多少の時差はあるけれど、抱えている悩みも似たようなものだったりして、みんなが悩みごと相談室のアドバイザーになってくれます。

 おととい、わたしの家では家族が激しい頭痛と吐き気を訴えたあと動けなくなり、すわ、クモ膜下かと脳外科に駆けこみました。幸い深刻な病気ではなかったのですが、そのときの話をすると、「自分もそうだけど、親や配偶者に体の変調が起こりはじめる年なのよね……」と、真剣にきいてくれたみんな。彼女たちの温かいまなざしのおかげで、目の前で家族がうずくまったときの恐怖がようやく溶けていったような気がしました。

 おいしい料理と楽しいおしゃべりであっという間に解散の時間。ほんの2、3時間だったけれど、みんなのおかげで師走の慌ただしいときに一息つくことができました。ありがとう。またおしゃべりしようね。

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2004.12.07

携帯カメラ

 香港返還の年から使い始めた携帯電話。3台目のいまの電話はカメラ付き機種です。ふだん、カメラはほとんど使いません。でも、ただいま札幌はイルミネーション期間まっただなか。つい大通西1丁目のクリスマスツリーを撮影してしまいました。イルミネーション期間終了まで、ツリーの写真を待ち受け画面にしておこうと思います。うーん、観光客みたいだ。

 ディーヴァー、おもしろいのになかなか先を読めず、もどかしい……。

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2004.12.06

年の瀬

 あれやこれやと用事が入り、なかなか本を読めません。一日があっという間に過ぎていきます。積ん読本の山が高くなるいっぽうで、布団に入ってから一日を締めくくる日記をつけるときも、気づいたらペンを持ったままうつぶせになっている始末。手で顔を触ると、枕カバーのあとがくっきりついているのがわかります。わたしが使っているのは「10年日記」で、今年はこの日記帳の最後の年。10年目だけ12月の記録がないのは寂しい。今日こそ、ためてしまった数日分の日記を書こう。

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2004.12.04

ニンジン

 3月のMISIA札幌公演のチケットを買ってきました。いままでローソン・チケットではなかなか欲しいチケットを予約できずに涙をのんでいたので、快挙でございます。

 で、Loppiなるものを使うことを知らずに、ローソンのカウンターで「チケットを買いにきたんですがぁ」と切りだすと、お店の人がLoppiの使いかたを懇切丁寧に教えてくれました。す、すみません。夕方の忙しい時間に。

 というわけで、3月のコンサートをニンジンにして、しばらく仕事を頑張ります。あ、今月末にも札幌交響楽団の第九を聴きにいくのでした。なんだ、ニンジンばっかりじゃないか。

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2004.12.03

シンクロ?

 札幌駅前通りで滑って転びそうになった29日(月)の午後、故郷旭川では母が交差点で転倒して頭を打ち、救急車で運ばれました。外傷性クモ膜下出血。

 夜、病院から帰ってきた父から連絡をもらったとき、「クモ膜下出血」ということばに心臓が止まるかと思いました。翌朝、すぐに旭川へ。幸い軽傷で数日で退院できるということでしたが、今回ばかりはほんとうにひやりとしました。クモ膜下出血とはいっても、外傷性の場合は母のように軽くすむこともあるのだとか。

 父とわたしが母の病室にいるあいだ、何も知らない妹が留学先のアメリカから実家の留守電にメッセージを残していました。「べつに用事はないんだけど、元気かなーと思って電話したよ」。虫の知らせってやつですかねぇ。

 吐き気がするといって青い顔をしているのに、いつもよりは元気のない声ながら「おかーさんねー、春になったら東京に遊びにいくの」という母。今日、退院しました。その元気があるうちはだいじょうぶよね、おかーさん。でも、頼むからしばらくおとなしくしていてください。

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2004.12.01

ツルツル路面

 札幌市内はあちこちツルツル路面になっています。このあと雨の日があるらしく、雨のあと気温が下がったら、ますますツルツルに。わたしも年に1、2回は転ぶので、冬は両手に荷物を持たない、考えごとをしながら歩かない、滑りにくい靴を履く、がモットーです。

 デザインの種類が少ないけれど、アシックスから出ているPedaraのICE WALKシリーズはおすすめ。ふつうの冬靴に比べるとかなり滑りにくく、まるで氷に吸いつくかのような感触の靴底です。

 月曜日、3つの締め切りに間に合わせたあと、資料探しに札幌中心部の書店へ。資料もゲットしたけれど、ツルツル路面で滑りそうになり、つい靴底のしっかりしたショートブーツを衝動買いしてしまいました。まじめに働いた自分へのご褒美ということにしておきましょ。

 今夜からディーヴァーの『魔術師』を読む予定。

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