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2004.11.07

頑張って

 TVで被災番組を観ていて、酷なことばだなぁ、とつくづく思いました。生命の危機と背中合わせだったり、先の生活の見通しどころか、今現在〈生活〉とは呼べないようなぎりぎりの毎日を過ごしている人たちは、すでに「頑張って」いるのですから。

 それでも、ほかにかけることばが見つかりません。中越地震の被災地でボランティアに促され、避難所にいる曾孫といってもいいような年の子どもたちといっしょにかんたんな運動をするおばあちゃん。「子どもたちの笑顔に救われる」と涙ぐむ姿に、町を村を守りつづけてきた人にとって、自然とはあまりに惨く強大なものだと感じました。あのおばあちゃんに「頑張って」といえません。

 番組のなかであるベテラン俳優が、関東大震災で被災した自分の父親があまり当時を語らなかったことに触れ、「あなたの悲しみを語ってください」と被災地の人々にメッセージを送っていました。もちろん、義援金もボランティアも必要です。でも、時間がたち、少しずつ復興が進むにつれて必要になってくるのは、被災者の苦しみに傾ける社会の「耳」なのではないでしょうか。あのひとことのメッセージに、そんなことをあらためて考えさせられました。

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