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2004.07.14

沈没中

 このところ締め切りがいくつか重なり、すっかり沈没していました。A社の翻訳作業を進めながら、午前中はB社のリーディングをしたり、ひととおり訳し終えて2、3日寝かせておいたC社の訳稿を再読したり。こうなると仕事で仕事の憂さをはらしているようなものです。ま、好きな仕事だから忙しくても続けていられるのですが。

 脳が沸騰しかけてなかなか眠れないので、ここ数日、就寝前に布団のなかで穏やかな流れの小説ばかりを続けて読みました。頭が興奮状態のときに猟奇殺人ミステリを読んだら、ますます眠れなくなってしまいそうですもん。

 そして、おととい読了したのが『父さんが言いたかったこと』。この作品はべつの意味で眠れなくなりました。簡単にいえば一家の末息子と年老いた父の同居をきっかけに、ふたりが新たな絆を築いていく物語です。登場人物がいい味を出してるんですよ。妙に頑固なんだけれど、じつはとても神経が細やかだったり、いつも愛想が悪いけれど意外に温かい心の持ち主だったり。はじめはゆったりと話が進行するのでベッドタイムにはぴったりのお話でしたが、3分の1ほど読み進めたあたりから、本を閉じられなくなってしまいました。けっきょく、最初の3分の1を読むのに2、3晩かかり、残りの3分の2を1晩で読了。(あーあ、読み終わっちゃった。もっとこの世界に浸っていたかったのになあ)
 じわりと泣ける話を読みたい気分の人にはおすすめです。

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