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2004.07.06

終わった、終わった

 長かった~。

 何が、って歯科通院です。大昔にかぶせた銀冠をとりかえたり、目立つ場所の銀冠をセラミックにしながらかみあわせの調整をしていたので、なんと3カ月もかかってしまいました。昨日、すべてのかみあわせ調整が終了。こんなに続けて歯医者さんに通ったのは生まれてはじめてです。ほんと、長かった。

 この3カ月、相当頑張っていましたが、それでも週に1、2回通院にとられると仕事に支障が出てきます。現在抱えている仕事はやや遅れ気味なので、これからスパートをかけなくては。

 で、歯医者とはぜんぜん関係ないのですが、先月読んでとても気に入ったライト・ヴァース4部作をご紹介。

『わたしたち、うまくいくかも Dedicated to 30』
『結婚記念日 Wondering 40』
『たぶんしあわせ Forever 50』
『晩恋 Suddenly 60』

 著者はアメリカの著名な詩人、ジュディス・ヴィオースト。どのくらい有名かというと、ためしに『リーダーズ+プラス』で検索してみてください。彼女の名前が載っています。この4部作は著者自身が30~60代のそれぞれの年代のときに書いたもので、オーバーにいうと、ひとりの女性がそれぞれの年代の折々に体験することがぎゅっと凝縮されています。

 ただし、読んでみるとわかりますが、堅苦しい詩集ではありません。わたしたちが日ごろ体験したり考えたりすることが、普段使いのことばで綴られています。だから、国語の教科書に登場する詩のような古めかしいことばは出てきません。軽やかなことばがでこぼこと独特のリズムで盛りあがったり、落ちこんだり。著者自身の心の動きが投影されているかのようです。その描写があまりに自然であまりに正直なので、こんなことに一喜一憂したり、こんなことを気にするなんて、まるでわたしのことが描かれているようではないか、と思ってしまいます。

 ライト・ヴァースについて、詩人の谷川俊太郎さんが『神様も大あくび 世界のライト・ヴァース5』(書肆山田)のあとがきで、こんなふうに書いています。

 言葉がますます軽く軽くなっていくかのように見えるこの時代に、ライト・ヴァースがその傾向を助長するように思うとしたら、それは浅慮だと言わねばなるまい。ライト・ヴァースは言葉の上のたわむれにとどまるものではなく、現実の重力を錘としてもつからこそ、軽くなれるのだから。その軽みはヘリウムの軽みではなく、払たちの日夜呼吸している空気の軽みに等しいのだ。

 うんうん、なるほどねえ。重いことばだから、難しいことばだからいいというものではない。要は何をどのように表現するかなのですよね。

 ちなみに上記4部作、わたしは心情的には自分の年齢に近い30~40代の2冊を身近に感じました。でも、味わい深かったのは60代。だいたい「Suddenly 60」って、いいところをついていると思いませんか。

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Tracked on 2004.07.20 at 21:32

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