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2004.06.27

作家サイト

 毎日、「あ~、集中力がとぎれちゃったなぁ」と思ったときにアクセスするのが作家や書評家などのオフィシャル・サイト。なかにはサイトの文章が収入になるわけではないので誤字脱字にはご容赦、と断り書きをしているかたもいらっしゃいます。でも、こんなものをただで読ませてもらっていいんですか、とお尋ねしたくなってしまうほど、おもしろいページが多いです。

 お気に入りのひとつが作家馳星周氏のサイト。近ごろは「作家になってこれほど忙しいことはなかったというほど忙しい」とのことで、身辺雑記などを綴っている〈Hase's Note〉はたまの更新になってしまっているのが残念。でも、〈飲食日記〉はほぼ定期的に更新中です。それによると氏の愛犬マージ(バーニーズマウンテン)が最近手術をしたはず。〈Hase's Note〉の過去ログを読むと馳氏(マージ)がどれほどマージ(馳氏)を愛しているかがよくわかるだけに、犬好きのわたしとしてはちょっと気になっています。

 最近毎日のようにアクセスしているのが、ミステリの書評などを中心にご活躍の杉江松恋氏のサイト。日記〈杉江松恋は反省しる!〉で「ふふっ」と笑わせていただいています。お子さんを幼稚園に送っていき、たまたま避難訓練に参加させられてしまった日の話などはおもしろかったです。ときどき日記上で「飲みにいきませんか」と誰ともなく誘っていらっしゃるのが、またおかしい。きっとお仲間が日記を読んでいらっしゃるのでしょうね。

 さ、仕事、仕事。

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2004.06.23

猫の額のストレス解消法

 一日中ひとりきりで家にこもっていると、ストレスがたまります、一応。たまには友だちに会ったり、スポーツジムに行ったりしますが、とりこんでいるときは、そんな時間すらとれないことも少なくありません。翻訳を趣味ではなく仕事としてやりたいと考えるなら、「ひとりきりで長時間の作業に耐えられるか」というのも適正チェックの重要項目になるでしょう。

 おこもりモードに入ったとき、最近のわたしのストレス解消法は「花」。そのむかし、ちょこっとだけ生け花を習っていたので、“ムカシトッタキネヅカ”でマンションの狭い玄関には立派すぎる立花をでーん、と生けてみたり、狭いベランダの隅の半畳足らずのスペースにプランターコーナーをつくって、園芸店やスーパーで買ってきた苗をテキトーにプランターに植えて並べてみたりします。そのほか手がかからなくて、でも緑を楽しめるのが苔玉。近頃人気らしく、ある程度の品揃えの生花店なら苔玉を何種類かおいています。これを買ってきて、家の好きな場所に置くだけ。たまに日当たりのいい部屋に移動させてお日さまにあてますが、水分さえ気をつけてあげれば、さほど日光浴をさせなくても元気に長持ちするそうです。

 去年は狭いスペースで花や緑を育てるささやかな楽しみがぶちこわしに。ベランダの柵にぶら下げていたハンギング・バスケットのペチュニアが全滅したのです。わたしがズボラだったせい? いえいえ、犯人はカラスです。よりによってわがやのペチュニアの茎をくわえて根本からぽきっ、ぽきっとすべてもぎ取り、なんとベランダの隅にキレイに並べてるんです。こんなふうに→IIIIIII

 ど、どーゆーことよっ。わたしに恨みでもあるのっっっ!

 怒鳴ってやりたかったのですが、カラスの逆襲が怖くてやめました。しょうこりもなく、今年もハンギング・バスケットに苗を植えました。今年はローズマリー。あのにおいなら、カラスもそんな悪さをするまい……でも、カラスってにおいの好き嫌いがあるのかしら。誰か教えて。

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2004.06.20

6月20日

 いつもと同じ平凡な日曜日。朝起きて、食事をつくって食べて、洗濯をして、片づけものをして、メールをチェックして、ちょっと休憩して、仕事して。

 ふと、いまのわたしと同じ年に、父が胃ガンの手術をしたことを思い出しました。いつも補欠どまりだったのに、なぜかあの年わたしは、はじめて運動会のリレーの選手に選ばれました。運動会当日、父はすでに退院していたものの、まだ体力が回復していないのに娘の晴れ舞台を見にきてくれました。大勢の父兄がつめかけた小学校のグラウンドで、ゴザの上に座った父の背中がなんだかとてもしんどそうで、嬉しいような申し訳ないような、なんともいえない気持ちだったのを覚えています。

 いまのわたしと同じ年に、母は中1のわたしを筆頭に小4の弟、小2の妹と3人の子どもの子育て中でした。あのころ母の父、つまりわたしの祖父が寝たきりでした。子どもたちはもうさほど手がかからないとはいえ、祖父の介護でたいへんだったはずです。父の母、つまりわたしの祖母がこの年に胃ガンで亡くなっていますから、嫁としてあれこれ気苦労も多かったことでしょう。

 当時、両親がそれぞれ大きな責任を背負い、つらい経験をして生活していたことを思うと、年は同じでも自分はまだ半人前のような気がします。はたして、わたしの人生はこれでいいのだろうか。自分の人生に何か置き忘れたものがあるように思います――ともかく、きょう、わたしはひとつ年をとりました。

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2004.06.16

初夏の昼下がり

 今日は近々遠くに引っ越す知人を囲んで、札幌市内のレストランでランチを食べてきました。今日のメンバーに最初に会ったのは、もうかれこれ10年以上前のこと。この間、それぞれ結婚したり、出産して子育てに奮闘中だったり、手術をしたり、マンションを買ったり、家を建てたり、仕事を始めたり、仕事を辞めたり――ひとりひとりに人生の大きなできごとがありました。それぞれが日々の暮らしに追われていて、同じ市内に住んでいても年に1、2度しか会えません。それでもこんなに長いあいだ細々とおつきあいが続いていたのは、ほどほどの距離感でいつ会っても気安くおしゃべりできる関係だから。古いつきあいだけに相手の生活のちょっとした不満や悩みを察し、どこかお互いをいたわりあうところがあるような気もします。

 おいしい料理と久々のおしゃべりを楽しんだあと、お店を出たときには午後2時を過ぎていました。初夏の太陽のまぶしさが心地よい昼下がりでした。

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2004.06.15

祭り、また祭り

 土曜日、札幌市内の住宅街の一角にあるイタリアン・レストランで、東京から帰省中の編集者某さんと次の仕事の打ち合わせ。このかたとは首都圏に住んでいたころからの知りあいなので共通の知人が多く、仕事の話を終えたあとは在京のみなさんの近況などをききながら手打ちパスタを食べました。

 わたしがいま住んでいる札幌はとても住みやすい街です。唯一不自由を感じるのは、気軽に東京の出版社や編集者を訪ねられない、業界の集まりに出席できないところ。翻訳はほとんど自宅で作業をしますし、メール、電話、FAX、宅配便でだいたいの用は足ります。それでも、直に会って話をするのはやはり大切。新たな発想が生まれたり、思いがけない刺激をいただいたりする貴重な機会です。

 土曜日の打ち合わせの帰り道、短い時間でしたがはじめて〈YOSAKOIソーラン祭り〉を見物しました。参加333チーム、およそ4万3000人。道内はもちろん、日本全国、さらには海外からも参加者と見物客が訪れるという祭りです。その熱気に圧倒されました。

 日曜日に〈YOSAKOIソーラン祭り〉がフィナーレを迎え、月曜日からは北海道神宮例大祭がはじまっています。

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2004.06.14

2年ぶりの

 真夏日ですって。札幌が。そんなものが存在することをすっかり忘れてしまうほど、昨夏は寒かったんですよねぇ。あまりに涼しくて、去年はエアコンどころか扇風機も使いませんでした。
 今夏は暑いのかな。だったら大通公園のビヤガーデンに行きたいな(去年は寒くて行く気がしなかった)。とりたてておいしいものがあるわけではないし、とくにビールが好きなわけでもないけれど、札幌の夏の風景ですからね。ビール好きの○○ちゃんとか、××ちゃんを誘ってみようかな。

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2004.06.09

真夏の夜の悪夢

 一度だけ緊急電話番号に電話をかけたことがあります。真夏の蒸し暑い夜でした。当時住んでいたのは横浜北部の住宅街にある4階建て賃貸マンションの1階。夜遅くまで読書をしたあとの寝入りばな、共用廊下に面していたわが家の寝室の窓を誰かがこじ開けようとしていました。

 真夜中。家のなかにはわたしひとりだけ。不審者は道具を使って、外からクレセント錠を開けようとしています。部屋の明かりをつけて住人が起きたことを示しても、逃げる気配はありません。それどころか、以前より激しくぎこぎこと世にも恐ろしい音がきこえてきます。寝室の窓は面格子がはまっていたので、そう簡単には室内には入れないはず。でも、寝室と反対側にある居間のベランダの錠をあけられたら……身も凍る思いとはこのことかと思いました。

 わたしは枕元においてあった電話の子機をひったくるようにつかむと、震える指で警察に電話をかけようとしました。あまりのパニックで、110番なのか101番なのか、111番なのか、自分のかけたい番号がわからなくなっています。でも、一度目で正しい番号にかかりました。どうやら頭がパニックでも、指先が無意識のうちに「1・1・0」とボタンを押したようです。ところが、今度はオペレーターの質問にまともに答えられません。自宅の住所を何度か言い直し、電話番号を忘れ、家にいるのはあなたひとりですかという質問に「はい、いいえ、はい――」と答えにならない答えを返す。頭が真っ白になっていました。

 通報から10分足らずで神奈川県警のお巡りさんが3人来てくれました。あのときほど安堵したことはありません。けっきょく不審者はつかまらなかったのですが、その一件から数日間、ときどき近所の交番のお巡りさんがわたしのマンションを巡回してくれました。巡回のたびに、変わったことはありませんかと声をかけてくれたお巡りさん、その節はありがとうございました。賃貸マンションでもできる防犯対策のアドバイス、ほんとうにありがたかったです。

 その後、神奈川県警の不祥事が相次いで報道されたときはひどく落胆しました。わが家に来てくれたあのお巡りさんたちを、連日マスコミを賑わす神奈川県警という同じくくりに入れるのはためらわれました。

 札幌も夏の暑さがすぐそこまで来ています。ほんの少しの窓のすきまが狙われるこの季節になると、わたしは数年前のあの夜の恐怖と安堵を思い出します。

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2004.06.08

伝える

 ことばはときに暴力にもなるけれど、心の奥底を揺さぶる力を発揮することもあります。今日読んだ一通の手紙――父から亡き娘に宛てられたそれには、後者の力が満ちあふれていました。

 おそらくは、長いあいだ他人や自分が書いた文章と向きあって暮らしてきた人が書いた手紙です。うがった見方をすると、文章の演出はお手のもの、ことばの力をコントロールするのは朝飯前でしょう。日常のなんでもない父娘のやりとり。遠い昔の思い出。最後に見た娘の姿。最後にきいた娘の声。しかし書き手は、そんなことを見ず知らずの読み手に切々と語りたかったわけではないかもしれません。ただ、もう一度娘に会いたい、時計の針をあの最後の朝に戻したいという気持ちがあの手紙を書かせただけなのかもしれません。そして、書き手の思いは書き慣れた文章の巧みさを超越した力を放ち、今日、日本全国の数えきれないほど大勢の人々の心に届いたはずです。

「伝えかたの上手い下手の問題じゃないんだ。何を伝えたいのか、誰に伝えたいのか。その思いが大切なんだよ」

 もう10年以上も前、わたしにそんなふうにいってくれた人がいました。折に触れて思い出すことばです。このことばがいつになく胸にしみた一日でした。

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119番かタクシーか

 わたしは「立ちくらみ」持ちで(いや、持っているものではないと思いますが)、椅子から立ちあがるときなどにくら~っときます。カーペットの上に座ったままでも、くら~っと頭が倒れていくことがあります。

 人間ドッグや健康診断でお医者さんに訴えても、原因はわからずじまい。血圧は低いけれど血が少ないわけではないし、不整脈はあるけれど特別な治療が必要なほどではない。要は規則正しい生活を送って、適度に運動をして血を循環させることですね、はっはっは――先生、笑いごとじゃないんですってば。いつどこでくら~っとくるかわからないので、本人はいつもどきりとするんですってば。

 一度など、自宅のベランダで洗濯ものを干そうとしていたときに、くら~っときたことがありました。とっさにつかまったのが物干し竿。わが家のベランダの物干しコーナーは、半円形の受けの部分に竿を載せているだけです。このときは竿の片端に重みをかけたので、反対の端が持ちあがってしまいました。ステンレスの重い竿を4階のベランダから下の歩道に落としてしまいそうになり、くら~っとしながら「た、たいへん……」とスローモーションで思いました。下の道路からは、誰もいない4階のベランダで物干し竿の片端がふらふら踊っているように見えたことでしょう。落とさずにすんで、ほんとうによかった。

 先日の日曜日、自宅の廊下でくら~っときました。とっさにつかまったのが、よりによってバンブー製の軽いスリッパ立て。スリッパ立てもろとも廊下に倒れてしまいました。しかも左側頭部から。廊下はカーペット敷きなので少しはクッションになってくれましたが、けっこうな衝撃でした。いやあ、頭ってバウンドするんですねぇ。横面を殴られたときのボクサーってこんな感じなのかなぁ。

 さすがにしばらく立てませんでしたが、外傷は左肘をちょっとすりむいただけでした。ふう。まったくもう。この〝持病〟はなんとかならないものかしらね――と思っていたら、あとから気分が悪くなってきました。え、なに? 頭を打ったから? うそ、どうしよう? 日曜日だよ、当番医ってどこだっけ?

 しばらく時間がたってから断続的に吐き気に襲われたとき、さすがにまずいと思いました。き、救急車呼んだほうがいいのかな? でも、真夜中だよ? マンションじゅうの人を起こしちゃう。タクシーを呼ぼうか? ひとりで1階までおりていけるかな?

 けっきょく夜が明けるころには吐き気がおさまったので、救急車もタクシーも呼ばずじまい。しかし、こういうときにはどちらを呼ぶか迷いますね。どのくらいの症状なら救急車を呼べるのかと、しんどい体で悩むのはつらい。ああ、久々に冷や汗をかきました。

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2004.06.05

ちゃれんじ

 あれこれやってみたいことはあるのですが、雪国に住んでいるいまだからこそチャレンジしたいもののひとつにカービングスキーがあります。旭川生まれなので昔ながらのスキーはできます。(もう〝できます〟といばれないくらい、へたっぴいになりつつあるのですが……)でも、このカービングスキーは、昔のスキーに慣れた人にはなかなか曲者だと聞き、「よーし、挑戦してみようじゃないの」と思ったしだい。

 ところが、先日、数年ぶりに会った学生時代の友人でスキーの達人E美ちゃんが、「あら、昔のスキーより滑りやすいわよ」と教えてくれました。む、そうかあ。30代後半になって新しいスポーツに挑戦するような意気込みでしたが、ちょっと拍子抜け。せめてこの冬までに、すっかり落ちてしまっている体力の回復につとめねば。スポーツジムにまじめに通おうっと。(と、いちおう決意。)

……なんてことを思っていた最近、東野圭吾著『ちゃれんじ?』を読了しました。売れっ子作家の東野氏が40代半ばでスノーボードに魅せられ、多忙な毎日のあいまをぬって〝おっさんスノーボーダー〟を極めるまでの顛末を綴った爆笑エッセイ集です。ふふ、おもしろすぎです、これ。スノーボード初体験の2002年3月付けのへっぴりごし(すみません!)からほぼ2年後の2004年2月付けの華麗なる滑りの写真を比べると、どれほどのめりこんだのかは一目瞭然。まったく別人の滑りですもんねぇ。

 東野氏のエッセイ集には『あの頃ぼくらはアホでした』もありますね。ワルが多いという悪名高い中学で学級委員をしていたという中学時代から、アーチェリーにうちこみ、〝エセ理系〟だった大学を卒業して就職するまでの東野圭吾青春物語。わたしはこれを読んで泣きました。おもしろすぎて。この本は絶対に電車のなかで読まないほうがいいです。自然に口もとが緩んできて、まわりに怪しい人だと思われてしまいますから。

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2004.06.04

日記

 毎日書こうと思って始めたblogですが、なかなか書けません。書きたいことは山ほどあるのですけれど。
 締め切りを「人生最大の危機」と呼ぶようになってから、かれこれ3年くらいたちましょうか。年に1度あるかどうかの「危機」が2度、3度と訪れるようになりました。それだけお仕事をいただけているというありがたい環境でもあり、自分の仕事がのろいという恨めしい現実でもあり。もう、どれが「人生最大」なのかわからなくなってきました……というわけで、今夜もキーボードをぱかぱか叩いております。

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