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2004.05.15

イニシエーション・ラブ

 某カルト教団を思い出させるタイトルと、「今年最大の“問題作”かもしれません。ぜひ、2度読まれることをお勧めします」という帯の文句に反応し、乾くるみ著『イニシエーション・ラブ』を読了しました。
 予想していた内容とは大きな隔たりがありました。原書房の〈ミステリー・リーグ〉に収められていますが、ミステリというより、どこにでもあるほろ苦い青春の恋愛ドラマという印象。だから、「今年最大の“問題作”」というコピーに過剰な期待は禁物です。激しさやドロドロとした内面描写がこれでもかとつづられている作品ではありません。それでもついページをめくってしまうのは、自分のまわりにも似たような時代があったという記憶のせいでしょう。目次から仕掛けられた伏線とともに、ふと昔を振り返りたくなる1冊。

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Comments

コメントありがとうございます。もう一回読み直したほうがいいと思われたのは、いくつかの伏線のことを指しているのでしょうか? もしそうなら、帯の文句に注意していれば、話の途中で気づく伏線が多いと思いました。そのうえであんな印象を持ったのです。話題作にありがちですが、あの作品はとても評価している人が多いいっぽうで、辛口の感想もあるのではないでしょうか。残念ながら、ミステリとしてはわたしの肌には合わなかったです。

Posted by: 片山 | 2004.11.16 at 12:30

あの~、失礼ながら、もう一回読み直した方がいいと思いますよ。つうか、“ミステリというより、どこにでもあるほろ苦い青春の恋愛ドラマという印象”で終わらせておくのはもったいないと思います。
もう一回読むのが面倒と思ったら、おせめてネットのネタバレ書評にでも目を通された方がよろしいかと。

Posted by: | 2004.11.16 at 12:06

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